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粗にして野だが卑ではない⑤|名古屋市の障害年金は社労士オフィス結
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2025 / 03 / 14
粗にして野だが卑ではない⑤
障害年金請求に社労士は必要なのか?
倫理研修では厚労省や医師から障害年金社労士に対して
指摘(批判)があることをこれまで書いてきました。
すべての医師が障害年金の必要性を理解し、
記載方法を心得て、迅速に診断書を記載してくれる。
日本中の年金事務所の窓口が制度に精通していて、
相談者に対して必要な情報を提供できているならば、
障害年金の手続きに社労士なんか不要 となるでしょう。
でも実際には全っっっ然出来てないでしょ?
特に年金事務所の窓口
前々回の記事で自分が年金事務所で職員として3年半ほど窓口をやっていて
最後の方は自分より出来る職員は存在しない!と感じるほどだったことを書きました。
辞める時には年金専門の社労士になることを覚悟していたのですが、
年金事務所の相談窓口のすべてが自分レベルなら
障害年金専門の社労士なんて商売にならない
と思っていました。
ただしこの頃の実力は今と比べれば全然低レベルです。
開業後の暇な時間を勉強に費やし継続することで
レベルは格段に上がっていきました。
ところで年金事務所の窓口のレベルはなぜそんなに低いんでしょうか?
これは組織内の常識というか風土が原因だと思います。
障害年金は難しいという認識は世間一般にも存在しますが
その出処はそもそもは年金事務所(社会保険事務所)です。
そんな認識が組織の伝統としてしみついちゃってるから、
制度が難しいのだから
正しい情報を提供できないのが当たり前
この程度の説明で充分
といった極めて低レベルな範囲でしか職員が成長しないんです。
また話は少し変わって前回の記事では
自分の考える品位や倫理の感覚が厚労省や年金機構のソレとは
ずいぶんかけ離れているという事を書きました。
そんなんこともあり開業後の行政協力として年金事務所の窓口業務を続けることに嫌気がさしていたのですが、
1つ希望を感じることもあったのです。
年金事務所の職員も隣の窓口を担当しているのですが、
自分は窓口業務が初めての職員といっしょの時には
相談の予約を一通り目を通すことや相談内容の予習準備
準備に沿った説明
相談後に事跡管理に後から誰が見ても判りやすいように記録する復習の流れを教えたり、
障害年金に関しては自分がイチから教えたりしていました。
彼らはまだ年金相談の業務が初めてなので、
年金機構の型通りのマニュアルや悪しき伝統に染まっていません。
だから教えやすかったんです。
障害年金の業務では1つの事例でも傷病名が幾つか出てきます。
自分流の説明は、複数の傷病名が出てきたならば
必ず複数傷病(別傷病)の可能性を検討する事
初診日候補の可能性を複数検討する事
障害が複数であることも想定する事などで
通常の教え方とは逆に難しいレベルから想定して準備する事にあります。
年金事務所の窓口で相談して途中で行き詰まるのは大抵は
そんなパターンであることが後から指摘される場合です。
しかし最初からそのレベルが当たり前という感覚が育てば
障害年金の相談に対しても難しくないという姿勢で臨め、
それは相談者に対して安心感を与える事にもなります。
1年もすると自分が職員として3年半ぐらいの時よりも
彼らが高いレベルに育っていると感じました。
もしこの子たちがこのまま成長して、障害年金社労士として開業したとしたら
自分は確実に負けると感じたほどです。
社会保険事務所時代から居るような旧世代が一掃されて
障害年金に対しても変な先入観がなく高いレベルの説明ができる職員がどんどん拡大していたっとしたならば
障害年金請求の手続きに社労士は必要ない!
という時代が来ると思います。
自分が引退した後ぐらいにはそうなっていてほしいです。
とりあえず終わり
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粗にして野だが卑ではない④
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