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  • 続・不服申立てのススメ②

    遠足の思い出

    5年3組  山田太郎(仮名)

    朝から雨が降りそうでしたが、先生の判断で出発しました。

    出発してすぐに雨が降りだし、

    びしょ濡れになりながら歩きました。

    目的地につきましたが、景色は全く見れませんでした。

    お弁当も一口食べてみましたが、腐っていました。

    家に帰ってすぐに寝込んでしまいました。

    終わり

     

    (再)審査請求をする場合

    請求者側は、請求人の症状が障害状態に該当している事を

    診断書などの記載事項等から申立てします。

    対して、保険者側も診断書や病歴就労状況等申立書の記載を根拠に

    障害状態には該当しない事を申し立てるわけです。

    これを「保険者意見」というのですが、

    これがまぁ滅茶苦茶な内容で

    日本語の読解力を疑うレベルだったりします。

     

    冒頭の山田君(仮名)の作文ですが、

    「楽しい遠足でよかったねぇ」とは誰も思わないでしょう。

    しかし・・・・・・・・

    なんとか出発した事、

    濡れながらも歩けた事、、

    目的地に着いた事、

    お弁当を一口は食べれた事、

    家まで帰れた事、・・・・これらを総合的に判断すると

    概ね楽しい遠足だったと言える。

    ・・・・・・・・・・・・・

    これが保険者意見で展開される滅茶苦茶理論、

    別名「総合的判断」です。

    無理やり出発した事、

    びしょ濡れで歩くことの不快感、

    目的地で景色が全く見れなかった事、

    お弁当がほぼ食べれなかった事、

    家に着いて何もする気力がないくらいになっている事

    これらは総合的判断とやらでは考慮されないみたいです。

     

    再審査請求の公開審理の会場では保険者側と対峙し、

    お互いの主張をぶつけ合い、審査会の判断を仰ぐ事になる。

    その為に万全の準備をして臨むわけですが、

    相手側の読解力が想定の斜め上ではなく、

    はるかかなた下にある場合には、

    言葉の通じない相手に話をするような難しさがあります。

    ・・・というよりもアホらしさがあります。

     

    「それ、本気で思ってるんですか?」

    「えぇ、なにか問題でも?」

    ・・・・・・・・・・・・・

    「では時間になりましたのでこれで審理を終了します。」

     

     

    信じられないかもしれませんがこれは真実です。

     

    続く

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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