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  • 不服申立てのススメ41 コペルニクスー10 地図

    前回記事で訴訟まで持ち込んだ不服申立てで

    立て続けに負けてしまった事を報告しました。

    もう少し詳しく(敗因分析

    訴訟での自分の役割は毎回の主張内容を

    障害認定基準の観点からアドバイスしていたのですが、

    今思うと常に手応えを感じられませんでした。

    前々回のブログでも書いたように、障害認定基準というのは

    国民年金法施行令(別表)などの法令部分と

    それを補足する認定要領という解釈部分で成り立っており、

    (保険者の)解釈と法令の範囲が一致していない

    という内容で一貫して主張を続けていきました。

    しかし結果的には全く相手にされなかったようです。

    控訴審では自分が障害年金社労士の立場で証人となり、

    国が根拠としている認定基準の矛盾点などを指摘しようと準備をしていましたが、

    採用されず証人台に立つことは叶いませんでした。

    さらに最高裁への上告も準備していましたが受け付けられませんでした。

    正直なところガックリきて、

    もう不服申立てとかアホらしく思えてきました。

     

    しかし思い返してみると、、、、

    控訴審の打ち合わせあたりから自分は

    「コペルニクス的に変えていかなければいけない」、と発言することが多くなりました。

    元々は障害年金は働けなくなった人が受給するものという考えから、

    障害年金は働きながら受給できなければ意味がない、と

    世間の認識を変えていく事を指していたんですけど

    方法論として認定基準の細かい記載内容をベースにすることが正しかったのか?

    疑問に思います。

    認定要領の保険者の解釈部分をそうじゃないと主張しようとしても、

    こちらの主張も単なる解釈でしかないと思われたのかもしれません。

    裁判中で手応えを感じられなかったのは、

    裁判官はこちらが期待する程度には障害認定基準を理解してくれていないという事です。

    (考えてみれば無理もないんですけど)

    その人を相手に認定基準をクドクド説明しても、

    期待する方向に伝わらないんじゃないでしょうか。

     

    今の時代にこんな例えは判りにくいかもしれませんが、

    地図を持っている人に道案内を頼まれた場合、

    まずその地図を使って説明しようとすると思うんですが

    上手く伝わるでしょうか?

    私は伝わらないと思います。

    それよりもまず、

    目指している方向を指で説明してあげる

    その方向に合わせて地図の向きを合わせて、

    最後に細かく説明すると思います。

    最初に目指す方向が判っていなければ地図は意味をなさないのです。

     

    自分たちが目指している方向って何なんでしょう?

    障害年金の存在意義というのを

    現状の抱えている障害という結果に対しての給付ではなく、

    障害を抱えながらも生きていくための給付、

    つまり目的のための給付

    に変えていく事だと思います。

     

    今後も不服申立てや裁判になった場合には

    解釈と解釈がぶつかり合う形にはなると思います。

    正しい方向に向かっている解釈はどちらなのか?

    という論点を社会保険審査会や裁判官に示すことが

    もしかしたらリベンジに繋がるのかもしれません。

     

    とはいっても認定基準を深く理解していないと

    肝心な局面で相手を論破することができませんので、

    今後も認定基準の細かい話をクドクド書いていきます。

    それは正しい方向に向かっているという前提で・・

     

    続く

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

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